ストレスチェック制度

2019.9/5

労働安全衛生法の改正。
50人以上の従業員が在籍する企業において、ストレスチェックと面接指導の実施の義務化。
H27.12月から施行。

偽陰性者(医療の検査などで、本来は陽性であるのに、誤って陰性と判定されるもの。その逆は、偽陽性という)が増える危険性を危惧する。

メンタル不調に対する有効な事後措置の実施条件、プライバシー厳守などの条件が従業員の方々に保障されない限りは、虚偽の回答ばかりが増え(周りの目を気にして本当のことを言えない)、偽陰性者が増える危険性があるのではないか、つまりは、検査の意味があまりなくなる可能性はないか。

また、”言っちゃったモン勝ち”みたいな風潮もある昨今、逆に、偽陽性者を生み出す可能性もある。
その対応には、かなりの時間と労力が取られ、他の産業保健活動に歪みが生じる危険があるのではないか。

この制度が施行されて3年間が経った。

ネガティブにはなるつもりはないが、法律は生き物。

法律を守る人、法律を破る人、法律を使う人。

法律は、使い方次第によっては、諸刃の剣である。その功罪の振り幅は大きい。


―産業医の仕事が増えそうだ。


監督 池谷 龍一


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