コロナ記2 ~院内全体会議議事録より2~ (令和2年12月)

2021.1/6

R2.12.24(木)、コロナ感染拡大(第3波の襲来)および院内クラスターが起きてしまったA病院へのナース派遣に関して、院内全体会議を行った。
以下は、そこで私が話した内容であり、会議の議事録(後半)である。
▶︎議事録(前半):コロナ記2 ~院内全体会議議事録より1~ (令和2年12月)

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なお、現時点で具体的に決まっていることを述べます。

1.引き続き、入院患者さんに対する行動制限の緩和はしない方向です。
入院患者さんたちには、不要不急の外出外泊を自粛していただいております。
先日、その理由に関して、各病棟ごとの入院患者さんたちにホールに集まっていただき、彼らへの行動制限(外出、外泊など)の必要性が高まってきていることに関して、あらためて、話し合いをさせていただいております。

2.当院は、令和2年3月より、県外からいらしていただいていた非常勤ドクター方に、とても心苦しいお願いでしたが、当院への非常勤業務を自粛していただいております。そして今後も自粛を継続していただき、池谷および山形県内のドクターで、当直および土日祝日の日直を回していく予定です。

3.新規入院患者さんは、院内に入る前に、抗原・PCR・インフルエンザ検査を必須にします。

4.職員で体調が思わしくない方は、出勤する前に、必ず電話で各部署の長に申し出ていただき、院内に入る前に、抗原・PCR・インフルエンザ検査を受けていただきます。守秘義務は徹底します。
なお、職員の皆さま方に関する行動(プライベートを含める日常生活の過ごし方ですね)についても、強制はできませんが、注意喚起をどこまでするか、話し合いをしましょう。

なお、産業医としては、感冒症状を呈した職員への対応、これに神経を遣う。
コロナウイルス陽性者と濃厚接触した者の扱いはマニュアル通りでいいが、濃厚接触者と接触した者はどうするか、且つ、どこからを“接触“とするか、という無限ループのようなロジックとなり、キリがない。
また、濃厚接触が疑われる方を、こちらからの指示で出勤停止にした場合、給与保証はどうするのか、これも論点の1つ。
そして、疑わしきを全て、出勤停止にしていたら、職場が回らず…。
たとえば、看護師さんの場合、たちまち、夜勤シフトが埋まらなくなる。
毎日、状況が変わるので、毎日、判断が求められる。


そして、必ず話題になる感染経路について。
これは、もう、ビリヤードの球みたいなもので、その軌跡の速度も角度も、すべてを正確に測定していくのは不可能に近いのかもしれません。

いずれにしろ、患者さんたちにとっても、ご家族にとっても、我々職員にとっても、安全な方法を考えていきます。

皆さま、ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

新庄明和病院 院長 池谷 龍一



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監督 池谷 龍一

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